当時のCMによる有名なフレーズ・ジオン脅威のメカニズムをモチーフにした起動型&永続型オペレーション。
このカードは起動効果と永続効果を持っているが、その2つは連動している。
1つめの起動効果でユニットコインである「
MSコイン」を配備し、2つめの永続効果で戦闘修正を与えるというカード。
コンセプトははっきりしているのだが、問題は1つめの起動効果の内容であり、致命的に使いにくい。
「MSコイン」を配備するには、
自軍のドローフェイズにこのオペレーションをロールし、フィールドの自軍Gカード1枚の廃棄を行い、すぐ次の配備フェイズをスキップしなければならない。
思わず片方だけでも使用を躊躇わずにはいられない、非常に厳しい使用条件であり、そのくせこれだけの対価を払って「MSコイン」は1体しか配備されない。
これは正直に調整ミスレベルのバランスの悪さだと思われる。
2つめの永続効果は普通で、自軍の全ての「MS」コインに、自軍基本Gカードの枚数に等しい全体強化を与えるというもの。
ただ、この効果にも欠点はあり、戦闘力の発生源がこのカードである以上、このカードが除去されれば「MS」コインは防御力が0となり、全滅してしまう。
さらに、この全体強化に必要なのは基本Gカードであり、前述の起動効果でコストに廃棄する必要があり、非常に噛みあわせが悪い。
オペレーション除去に弱い上に、Gカード除去にも弱く、結局のところデメリットがあまりにも多すぎてまともに使えない。
率直に言って、デッキに採用するのは困難といわざるを得ない。せっかく描き下ろしイラストなのに残念である。
もしエラッタを出すのであれば、基本Gカードの廃棄を削除してしまうべきだろう。
一応、「MSコイン」はこのカードだけのユニットコインではなく、
C-88「予備戦力」?、
O-00-18「カタロン」の2枚も「MSコイン」に関する効果を持つ。
コマンドの
C-88「予備戦力」?は最も安全に「MSコイン」を配備できるので、是非組み合わせたい。
オペレーションの
O-00-18「カタロン」は、「脅威のメカニズム」に似たカードで、「MSコイン」の配備と強化が出来るが、安定性を取った印象で、強化の数値は固定で、ロール配備となっている。
これらのカードと組み合わせれば、もう少し使うことはできるかもしれない。
このカードの配備効果は基本的に使えないが、「MSコイン」の強化はこのカードが最も優れている。